マタニティブルーズになってしまった!マジで辛かった産後一ヶ月の話



ももこ(@momoko30around)です。

 出産前に産後クライシスやマタニティブルーズにならないための予備知識をしっかり習得していたはずなのに、まんまとマタニティブルーズになってしまいました。

そのときの心情が今でも忘れられず思い出すだけで泣いてしまいますが、マタニティブルーズになった人の話を聞いていればここまで苦しむ必要はなかったんじゃないかと思ったので記録に残しておこうかと思います。

わが子の”他人感”
出産自体は無痛分娩だったので苦労することもなく出産を終えたのですが、出産後すぐに血圧が急降下したことにより倒れてしまい出産当日は産んですぐのタイミング以外は子供と過ごすことができず、会えたのは翌日のお昼ごろでした。


運ばれてきたわが子を見て改めて可愛いなぁという感想はなく、これが私の子なんだ・・・ぐらいの冷めたものでした。

わが子の誕生を誰よりも望み、誰よりも待ちわびていたのにです。

可愛いとさえ思えていない自分に絶望し、わが子はわが子というよりも他人感が強く、それはそれはとても不安で仕方がありませんでした。

でもきっとこれは一時的なもの。
出産すればホルモンバランスが崩れる方仕方のないこと。
書籍にはそう書いてあったし、当然。
きっと徐々に落ち着いてくるはず・・・

そう思っていたのですが・・・


追い打ちをかけた妊娠高血圧症候群

退院後、すぐに実母が駆けつけてもらうことができなかったので産後ケア施設でお世話になることになりました。

実母が来てもらえる日までのほんの数日間ですが、3食ついていていつでも子供を預けることができるので安心して行ったはずが、コロナ禍により部屋からでることはおろか外出禁止だったため軽く監禁状態に。

個室とはいえベッドと小さな机とトイレと洗面台があるだけの狭い部屋に閉じ込められ、困ったことがあったら電話で助産師を呼ぶスタイルが孤独に感じ、まるでこぎれいな独房のようで何か罰を与えられているような気持ちでした。

産後ケア施設では基本的には母子同室を拒み、可能な限り子供の面倒は見てもらい自分の体力の回復を優先したのですが、高齢出産ということもあったのか妊娠高血圧症候群になり上の血圧が170を超え、頭痛と体の浮腫みで子育てどころではありませんでした。

メンタルが崩壊していたことを夫がわかってくれていたため、面会開始時間から終了時間までずっとそばにいてくれ、その時間だけはとてもリラックスでき子供とも過ごすことができていました。

産後ケア施設では基本的に主治医ではないため薬の処方ができず、産院から出される薬を産後ケア施設まで運ぶ役目も夫がやってくれていました。

夫は育休を取っていなかったので、仕事しながら私と子供の面倒を見るのは本当に大変だったと思います。


今すぐ消えてなくなりたい

産後ケア施設を出た翌日には実母が駆けつけてくれたので衣食住が安定しました。

しかしまだ子供は生まれて1週間とそこら。

お腹にいた世界とこの世では昼夜が逆転し、みんなが起きている昼間は寝ているので手がかからないのですが、夜は私ひとりでワンオペ中に起きて泣くというサイクルに私のメンタルがさらに落ちました。

抱っこすると落ち着いて寝るのですが、ベッドに置いた瞬間起きて泣くの繰り返し。

それが嫌になり子供が寝た瞬間、ベッドに雑に置いてしまいました。

ゆーっくりそーっと置くのじゃなく雑に置いたので当然赤ちゃんは起きて泣きます。

でも私にはもう抱っこしたりあやしたりという気持ちはなく、

あーこのまま今すぐ消えてなくなりたい

って思いました。

熊本の赤ちゃんポストへはどうやって行けばいいのだろう。

新幹線乗れるかな?

って考えていました。

日中は夫と母が見てくれるから寝てていいよと言われても、泣き声で目が覚めてしまいます。

脳がそういう仕様になってしまっているんですよね。

それで結局日中も夜も眠れない日が続いた結果、死にたいという気持ちになってしまったのです。


さすがに赤ちゃんが真夜中にずっと泣いているのはおかしいと感じた母が様子を何度か見に来てくれて、ちょっと見てるから寝たら?と言われたのですが、どうせ泣き声で眠れない・・・と思いつつもベッドで横になった瞬間私は寝てしまったようです。

はっ!と目が覚めたときは2時間ぐらい経っていて、慌てて母と子の元へ行くと子供はスヤスヤと寝ていました。


産後はまとまって寝ることが超大事

まとめて2時間眠れたのはとっても久々だったので頭がすっきりとした気分でした。

それまでは小間切れ睡眠で、10分寝て起きてまた10分寝てその次は5分・・・みたいなのが続いてて、トータルで2時間ぐらい寝ていたとしても全然寝た気にならない!!

ずーっと頭がぼーっとするし、テレビとか動画が大好きな私でさえ見たい欲求がゼロになるぐらい余裕ゼロ。

やはりまとめて寝ることが大事だと思ったので、夫へ提案し、

21時~4時:私のワンオペ
4時~9時:夫のワンオペ(私は別室で寝る)
9時~10時:母のワンオペ、夫は仕事スタート
10時~21時:私起床、みんなで交代で見る

としました。

母のワンオペタイムを長くしてもよかったのですが、高齢ということもあるしいつかは自分たちだけで子育てをする必要があるのであまりにも依存しすぎると自分たちが困るので最低限にお願いすることにしました。

これによって私はまとめて5時間寝ることができ、死にたい気持ちがだんだんと薄れてきました。


予備知識が邪魔をして正直に話せなかった

どちらかというと夫のために用意した本たち。



私もしっかり読んでいたのでマタニティブルーズや産後うつのメカニズムをわかっていたがために、区の助産師訪問や産院の定期健診の際に書かされる産後うつ判定用のチェックシートに正直に回答ができませんでした。

これにチェック入れちゃうと産後うつの判定になるなってわかっていたからです。

産後うつである自分を認めたくなかったんでしょうね。

いや、私はまだ産後うつじゃなくてマタニティブルーズだ!って謎の線を引いていました。

もしあのとき正直に回答していたら、また違う結果になったのかなって思ったりもするのですが、あまり予備知識が多くても意味がないなって思いました(笑)


産後一ヶ月で急に楽になった

産後一ヶ月を過ぎると、子供の昼夜逆転現象が薄れてきて外出できるようになりました。

さらには湯舟にも浸かれるようになったことでリラックスできる時間が増え、心の余裕が生まれてきました。

出産して一ヶ月は湯舟に浸かれないし眠れないし、ママにはリラックスできる時間なんて1ミリもないんですよね。

でも産後一ヶ月を過ぎるとそれが嘘だったかのように急に楽になり、だんだんと自分の子供が可愛いと思えるようになってきました。

それを察したのか、夫が自分の子供のことを可愛い?って聞いてきました。

そりゃそうですよね、出産して一度も自分の子供のことを可愛いと言わない妻をそばで見ていてかなり不安だったと思います。

それでも可愛いよね?と押し付けるとか、可愛いと思う?と聞くとかせずにそっと見守ってくれていました。

まぁ聞かれたら、心無い気持ちで可愛いって言ってる気はしますが、本心ではなかったかな。


苦しいと思ったら家族に助けを求めて!

産後のママは子育てだけじゃなく自分の体や心の回復も超重要です。

苦しいなとか辛いなって思ったら、身近な家族に頼ってください。

一人で解決するのは無茶です。

頑張ればできるかもしれないけれど、頑張らなくていいんです。

産休育休取っているから自分の時間がないのは仕方ないなんて思わなくていいんです。

自分の趣味を優先していい、後ろめたい気持ちになんてならなくていい。

ママだってリフレッシュする時間が絶対に必要!

その時間があってこそ余裕のある子育てができるのだと思います。

コロナで日本は緊急事態宣言がどうのとか言ってた時期だったけど、
こっちが緊急事態宣言だわって冷めた目で世の中で見ていたな(・ω・)

マジで辛かった産後一ヶ月、乗り越えられてよかった。

これからママになる方とその家族がうまく乗り越えられますように。