私がどんなにボロい家でも住める理由



こんにちは、アラサーOLのももこです。

我が家は、東京都心の賃貸住宅に夫婦ふたりで住んでいます。

広さは約40平米、駅からは徒歩5分以内でとても便利な場所です。

なのに、家賃は10万円です。
東京都心ではかなり安いほうに入ります。

なぜこんなに安いのか?
それは、ボロいから!!

築年数で言うと、40年以上。

最初、夫と物件の内覧に行ったとき、夫は

「俺はいいけど、ももこが無理でしょ。」

と言ってきましたが、夫の予想に反して私は、

「え?全然平気だけど。」

と、駅近で10万円という安さに惹かれ、即契約することになりました。

なぜだか私は雰囲気お金持ちのようで、「タワーマンションに住んでそう。」とか、「ゴージャスな部屋に住んでそう。」と同僚から言われますが、実際はボロい家に質素に暮らしています。

なぜ私がどんなにボロい家でも住めると断言できるのか、その理由(わけ)をお話ししたいと思います。





子供のころに住んでいた家が嫌で仕方がなかった

私が小さいころ住んでいた家、つまり実家(賃貸)は超がつくボロい家でした。

築年数だと40年は超えていそうな団地っぽい4階建てのビルです。
家賃は4万円台のようで、そのエリアでは破格の賃貸として今でも有名だそうです。

間取りは3Kで、エレベーターなんて付いていない4階建ての4階に住んでいたので、忘れ物をしたことを1階で気づいた日には泣きそうになっていました(;´・ω・)

小学校に入るまでは、「家」なんて全く気にしたことがなかったのに、小学校に上がったとたん、なぜだかお友達の間で「家のマウンティング」が始まり、自分の家のランクをすごく気にするようになったのです。

マウンティングの上位は、高層マンションで、中間が新築戸建て、綺麗なアパート、ちょっと古い戸建ての順で、最後に下位層でおんぼろアパートや団地がきます。

私が住んでいた家は下位層だったので、お友達を家に呼ぶと家を馬鹿にされると思い、放課後に「今日ももこちゃん家に遊びに行ってもいい?」と聞かれても、「お母さんがダメって言うからダメ~」と、適当な嘘をついて断っていました。

子供ながらに、エレベーターつきで、シャワーがついてて、キッチンが広くて、ピンポーンって音が鳴る呼び出し音がついてて(実家は電子音じゃなくてアナログでした)、10階ぐらいの高ぁ~い家に引っ越したいなぁ・・・と、一人暮らしをする直前の高校生のときまでずっと思っていました。


父は稼いでいたのに、家の見た目が貧乏だった矛盾


父は大手企業に勤めていたので、結構お給料はそこそこ良かったと思います。

私が小さい頃、ボーナスをわざわざ銀行から引き出して現金で持って帰ってきてくれて(今思うと超怖い)、100万円のピン札を持ちながら「100万円って軽いねー」って私は言ってしまいましたけど、祖父が残した借金1500万円をわずか3年で返済するような、そう、私の父はちゃんと稼いでいる人だったのです。

なのに、このおんぼろな家ってどういうこと!?
って、高校生までずーーーーーーっと思っていました。


金銭感覚がないまま大人になった私のとんでも行動


その後、私は大学進学と同時に一人暮らしを始めました。

一人暮らしに選んだ家は、エレベーターはついていないものの、4階建ての分譲マンションで、シャワーがついていて、オートロックセキュリティがばっちりな家でした。

私にとってはやっと普通の家に住める!と、心舞い上がって、素敵な学生ライフを過ごすことができたのは言うまでもありません。

社会人になってから引っ越した家も同じようなスペック+エレベーターがついていたくらい。築年数は経っていましたが、リノベーションされていて綺麗なお家でした。

その綺麗なお家が後々大問題になったのですが、それはのちほど・・・。


社会人なりたての私のお給料は手取りで18万円ぐらい。

家賃は、9万円。

そう、手取りの半分を住宅費に充てていたのです(´・ω・`)

今考えたらよく生活していたなぁと思うのですが、住宅費を除いた9万円の中で生活費をやりくりして、もちろん貯金なんてできるはずもなく、特に危機感を感じないまま生活を続けていました。


貯金ほぼゼロなのに手術をすることに


そんなある日、体の一部に小豆サイズのデキモノがあるなぁ・・・と、前々から思っていたのですが、新卒で仕事を覚えるのが精いっぱいで、自分の体なんて二の次。すぐにデキモノのことなんて忘れちゃいました。

その半年後ぐらいに、私が着替えているところを母が見ていて、

「なに!?そのデキモノは!!!」

と、すごい剣幕で私のデキモノを見に来て、「すぐに皮膚科に行くわよ!」と、強制連行されてしまいました。

そのデキモノは痛いわけでもなく、痒いわけでもなかったので、半年間ほど放置していたのです。

そして皮膚科で診察がはじまると、皮膚科の先生は

「うーーーん、これは病理検査してみないとわかりませんねぇ・・・なんとも言えません。紹介状を書きましょうか?」

と、あっさり大きい病院を紹介されることに。

え、わたし変な病気にかかったのかな?(;´・ω・)
まさか、皮膚ガン・・・?ガンって・・・お金かかりそう・・・
医療保険入ってないんだけど、どうしよう・・・
あ、しかも貯金ないし。

と、めちゃくちゃ焦りました。

早速紹介状を持って大きい病院で診察をしてもらったところ、大きい病院の先生はこう言いました。

「うーーーーん、これは取ってみないとわからないねぇ。病理検査してみましょうか。」と、軽い感じ。

「ほう、取れるんだ。じゃあ取って!」

というと、「じゃあ、手術日はいつがいいですか?」と聞かれ、

はああああああ!?手術ーーーーーーーーーーーーーー!?( ゚Д゚)

いや、手術が嫌なわけじゃなくて、・・・・・いくらかかるんでしょうか?(;´・ω・)
と、素直に先生に聞いてみると、

「手術自体は1万円以内に収まると思うけど、何度か通院してもらわなきゃいけないし、痛み止めとか含めると2万円~3万円ってところかな。」

と言われ、2~3万なら銀行口座に入っていたはず・・・と安堵し、手術を承諾しました。

その後、無事に手術を終え、病理検査の結果、ただのイボでした(笑)

本当は術後に定期検査で何度か通院しなくてはいけなかったのですが、通院するたびに7千円ほどかかっていたので、お金がなくなり、通院しなくなりました(´・ω・`)
今では考えられないモノの考え方です。昔の私に会えるなら、スリッパでぼっこぼこにひっぱたいてやりたい。

お金が無くなった私は、9万円の家賃払ってるからお金がないんだ、とようやく気付き、家賃6万円の家に引っ越すことになりました。約3万円の経費削減です。


わたし、ボロい家、平気かも


家賃6万円の家は、駅からちょっと遠い、築20年ぐらいのアパートでした。
ボロいっちゃーボロいけど、実家に比べればきれいなほうだったし、家賃9万円に比べれば安いし快適でした。

そのとき、あれっ?と思ったのが、

「わたし、ボロい家、平気かも」

と。

ボロい家でも、特に違和感なく、嫌悪感なく、心穏やかに暮らせていたのです。

その流れで、夫と結婚して一緒に暮らす家選びで、築40年以上のボロマンションを選択することになったのですが、わたし、ボロい家、全然平気

確かにお友達を家に呼ぶのはちょっと嫌だけど、見栄張って高いマンションに住んで、貯金ができないよりは全然いい!って、思います。

たぶんこれは、幼少期にボロい家に住んでいたことでボロい家に対しての免疫が効いているのではないかと推測します。

もし幼少期にタワーマンションに住んでいたら、大人になってボロい家に住むことは難しいんじゃないかなぁと思います。住めるけど、すっごく我慢とかストレス溜まりそう。

でも私の場合は、ボロい家に慣れている!!
これは私の両親に最も感謝すべきことなのかもしれません。

世の中、家を見栄で買ったりする人いるじゃないですか。
そうじゃなくて、自分の生活レベルにあった家に住むことを、間接的に教えてくれたんだなーと思います。

綺麗なお家とか、高層マンションを見るたびに、「いいな~」って思うけど、身の丈に合った家で、家族幸せに暮らすことが一番いい!

今思えば、たぶん私の父も同じようなことを考えてて、あのボロい家に住んでいたんだと思います。(今は持ち家のため、ボロさからは解放されています。)

私の過去の金銭感覚を暴露することになってしまいましたが、こんな金銭感覚の人間でも、今や投資ができるまで成長しているんだよ!と、誰かに伝えたいです(*´ω`*)


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